理系就活とは、理系の学生が行う就職活動のことです。
理系就活は文系就活とは異なる特徴やポイントがあります。
この記事では、理系就活の基本的なスケジュールや全体の流れ、企業選びや応募方法のコツなどを紹介します。理系学生の方はぜひ参考にしてください。
理系就活の特徴と文系との違い
- 理系学生は大学院に進学する割合が高い
文科省の調査によると、文系学生の大学院進学率が5%前後であるのに対し、理系学生の大学院進学率は40%前後と、大きな差があることが分かります。
大学院に進学する場合は、自らの専攻分野の専門性をさらに高めることができます。
また、研究開発職を志す場合は、修士以上の資格が必要な企業も多いです。
大学院に進学しない場合は、早い段階から実務経験を積むことができます。
しかし、職種の選択肢が狭まる可能性もあります。
- 理系学生は研究室に所属するため、就活に使える時間が少ない
理系学生は3年もしくは4年に上がるタイミングで研究室に入ります。
研究室では卒業研究やゼミ発表などで忙しくなります。
理系就活は進路や応募方法、就職の仕方など複数の選択肢があり、文系とは異なるアプローチを求められます。
理系就活は早め早めに動くことがポイントです。インターンシップや説明会などの情報収集を怠らないようにしましょう。
- 理系学生は自由応募と推薦応募のどちらかを選ぶことができる
自由応募は、自分から企業にアプローチして選考に進む方法です。
自由度が高く、多くの選択肢から業界や企業を選ぶことができます。しかし、競争率も高くなります。
推薦応募は、学校もしくは教授から企業に推薦してもらい選考に進む方法です。
内定率が高く、短期間で就活を終えられる可能性があります。
しかし、就職先の選択肢が限られたり、内定を辞退できなかったりするデメリットもあります。
- 理系学生は理系就職と文系就職のどちらかを選ぶことができる
理系就職とは、自分の専攻分野と関連の深い業界で研究・開発・技術などの職業に就くことを言います。
理系就職のメリットは、専攻分野で習得した専門性を活かせること。自分のスキルや強みをうまくアピールできれば、内定を得られる確率も高まります。
大学院に進学してさらに専門性を高めることで、大手の研究開発職に就く理系学生も少なくありません。
また理系就職では、大学によっては「推薦応募」が用意されていることがあります。推薦応募は内定率が高く、採用に至りやすいのがメリットです。
文系就職とは、理系学生がいわゆる「文系職」に就くことを言います。
具体的な就職先としては、銀行・保険・証券などの金融系、商社、コンサルティング、マスコミ、広告代理店などが挙げられます。
職種で言うと、営業職や企画職、マーケティング職のほか、人事や経理、経営企画や法務などのバックオフィス、広報・IR、クリエイティブ職など幅広いです。
理系学生が文系就職するメリットは、文系学生との差別化を図れることや、理系ならではの論理的思考力や数値処理能力などを活かせることです。
特に技術営業やコンサルタントなどでは、専門性や分析力が強みになります。
理系学生が文系就職するデメリットは、就活に使える時間が少ないことや情報量において不利になりがちなことです。また推薦応募の道が閉ざされることもあります。
理系就活のスケジュール
- 3年前期:インターンシップや説明会へ参加
理系学生は早め早めに動くことがポイントです。
インターンシップや説明会へ参加して自分の興味や適性を見極めましょう。特に文系就職を目指す場合は情報収集が重要です。
- 3年後期:進路決定
大学院進学か就職かを決めましょう。
大学院進学を希望する場合は指導教授や研究室の選択も重要です。
就職を希望する場合は自由応募か推薦応募かを決めましょう。
自由応募とは、自分で就職したい企業を探してエントリーする方法です。
推薦応募とは、大学や教授から企業に推薦される方法です。
自由応募のメリットは、選択肢が広く、自分の希望に合った企業に応募できることです。
デメリットは、競争率が高く、選考プロセスが長くなることです。
推薦応募のメリットは、選考プロセスが短く、合格率が高いことです。
デメリットは、内定辞退ができないことや、推薦枠が限られていることです。
- 4年前期:自由応募のエントリーや選考を進める
自由応募では、早めにエントリーして選考に備えましょう。
エントリーシートや面接などの選考対策も必要です。
また、大学のスケジュールと企業の採用スケジュールの調整も重要です。
学業や研究と両立しながら就活を進めるためには、計画的に行動しましょう。
- 4年後期:推薦応募の選考を受ける
推薦応募では、大学からの説明会や求人票の公開に注意しましょう。
志望企業を決めたら、推薦資格を得るために学内選考や教授への相談を行いましょう。
推薦状をもらったら、企業へのエントリーと選考を受けましょう。
推薦応募でも面接などの審査はありますので、油断せずに準備しましょう。
内定をもらったら、内定者説明会や入社手続きなどを行いましょう。
内定者説明会では、入社後の仕事内容や待遇などを詳しく聞くことができます。
入社手続きでは、必要な書類や証明写真などを用意しましょう。
本日の学び
- 理系学生は大学院に進学する割合が高い
- 理系学生は研究室に所属するため、就活に使える時間が少ない
- 理系学生は自由応募と推薦応募のどちらかを選ぶことができる
- 理系学生は理系就職と文系就職のどちらかを選ぶことができる
まとめ
理系就活のスケジュールについて、分かりやすく説明しました。
理系就活は自由応募と推薦応募の両方を上手に活用することが大切です。
自分の希望や適性に合った企業を見つけるために、情報収集や選考対策をしっかり行いましょう。
理系就活の成功をお祈りしています。
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